疲労回復に「サウナ」はおすすめだけど……。
温泉施設などに行くと、サウナと水風呂を交互にくり返し入る「温冷交互浴」をしている人がいますね。
「ととのう」で人気を集めています。
温冷交互浴の研究も行われ、海外で発表されてますね。
その結果、疲労回復や筋肉痛の緩和などを含む多くの点で、この入浴法がすぐれていることが分かりました。
ですが、温冷交互浴はとても危険な入浴法です。
温冷交互浴はサウナでたくさん汗をかいて血管が広がり、そのあと水風呂に入ると血管が収縮し、そのポンプ作用で血流が良くなる。
血流が良くなると老廃物が排出されやすくなったり酸素や栄養素が全身に運搬される。
だから、心と身体が「ととのう」というものです。
ただ、考えてみてください。
サウナで熱く火照ったカラダを水風呂で急激に冷やすんですよ。そして、冷やした体をまた熱くする、冷やすを繰り返すんですよ。
身体がびっくりしますよね。過激です。
体温や血流、血圧が激しく変動するため、自律神経に強いストレスを与え、身体に大きな負担を与えています。
脳卒中を起こすリスクがあるほか、心臓に強い負荷をかけるので心筋梗塞や狭心症発作や不整脈などを引き起こす原因になりかねません。
持病のある方や高齢の方には特におすすめできません。
疲労回復の健康法として有名な「サウナ」。
サウナでじっくりと汗をかくと、とても気持ちがよくて疲れがとれたと感じる人も多いはず。
しかし、サウナに長時間入ることはおすすめできません。
サウナの心臓への負担はウォーキングなどと同程度。
そして、5分以上入るとかえって疲労の蓄積につながってしまうのです。
無理の無いように楽しみたいものです。
以上です。