リスボン大学医学部のアディルソンマルケスらが、2019年12月までに世界中で発表された筋トレと抑うつとの関係について調べた研究論文を精査しました。
多くの論文では
と筋トレが抑うつに対してポジティブに働くことを示唆していました。
研究チームは、筋トレにより筋肉を増やすことで抑うつ状態を減らすことができると結論を出しています。
しかしながら、筋肉量の多さやトレーニング強度、週に何回トレーニングするかなどの頻度と抑うつ改善効果はあまり関係がなく、週1回20分でも筋トレを続けていくことが効果的だとわかりました。
マッチョにならなくてもいい、続けることが大事なんですね。
心を壊さない生き方 超ストレス社会を生き抜くメンタルの教科書
抑うつを改善する仕組みはよくわかっていませんが、今のところエンドルフィン仮説が有力です。
運動を続けるうちに気持ちが高ぶって気分が良くなります。
運動のストレスに対して脳下垂体前葉からエンドルフィンが分泌されます。
エンドルフィンは多幸感をもたらす物質なので、エンドルフィンが分泌されると気分がよくなるのです。
抑うつをエンドルフィンのハイな気分が打ち消すんですね。
以上です。
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