疲労とメンタルは関係しているという話です。
うつ病を引き起こすのはストレスであり、ストレス反応を司るのは脳の神経物質です。
だから「脳=心」にうつ病の原因を求めるのはある意味では正しいのですが、脳がストレスを受けている状態では、身体の疲労が引き金となってうつ病を発症することもあるのです。
東京慈恵会医科大学ウイルス学講座の近藤一博は、疲労により潜伏しているヘルペスウイルス6 (HHV-6) が活性化、それによりSITH-1というタンパク質が発現し、うつ病が発症するという仮説を立てています。
うつ病を防ぐには、体を元気にしなければなりません。
渡り鳥は不眠不休で数千キロを飛来します(飛行中に脳を半分ずつ眠らせているという説もありますが)が、その持続力の秘密がイミダゾール基を持つアミノ酸結合体、 イミダペプチドです。
疲労とは活性酸素によって細胞内のエネルギー産出プロセスが阻害され、細胞の機能が低下しパフォーマンスが下がる状態のことです。
だから活性酸素と結びつき、活性酸素を無効化する物質の抗酸化物質を摂れば、 疲れにくくなるはずです。
大阪市立大学医学部の疲労医学講座では、長年イミダペプチドの研究を行なっています。
同大の実験では、
イミダベプチドは渡り鳥だけに特別のものではなく、身近なところでは鶏むね肉に多く含まれています。
とはいえ、鶏むね肉のスープがいちばん簡単で安上がりです。
沸騰させたお湯に鶏むね肉を入れて、 そのまま火を止めます。
余熱で鶏むね肉に火が通れば出来上がりです。
イミダペプチドは水溶性なので、 スープの中に溶け出します。
塩コショウで味をととのえて、好みでネギを散らして飲めば元気が出てきます。
アメリカでは風邪をひくと鶏のスープを飲むそうですが、それも納得ですな。
以上です。